
北海道に帰った翌日、歯の修理(治療ではありません)に行きました。
歯医者さんに「アイスを齧ろうとしたら割れました」と訴えたところ、先生曰く「アイスは硬いですよ」
そうか、私にとってはアイスさえ硬い食べ物になったのか...。
壊れた歯は何とか元通りに復元することができましたが、いつまた割れるかも知れないという不安が付きまといます。
ですから、テレビでグルメ番組をやっていると、とても寂しい気持ちになります。というのは、味云々以前に、まず、自分が食べることが出来るかどうかという視点で見ざるを得ないからです。
思うように噛むことができないと、味覚を失ったような錯覚に陥ります。味覚にとっての食感、特に噛むことの大切さを痛感させられました。
私の場合、上の前歯がそっくりダメになったため、物を噛み切る力が極端に弱く、肉類はもとより、生野菜など筋のあるもの、弾力のあるものは絶望的です。また、水分の少ないものは口蓋にひっつくし、粘りのあるものは入れ歯がはずれるので苦手です。
現在、安心して食べることができるのは豆腐、プリン、ヨーグルトくらいです。
以前、テレビで、入れ歯の人が煎餅をバリバリ食べているCMを見たことがあります。新しい歯に慣れることで、ある程度は噛めるようになるとは思いますが、絶対自分の歯には適わないと思います。
皿の上に並べたトマトの違いが分かりますか?
右のトマトは薄くスライスしてあるのでどうにか食べられますが、左のトマトは断面が三角になっている(厚い部分がある)ため苦労します。
悲しいことに我がオニヨメは、私の状態を十分知っているはずなのですが、なぜかトマトをスライスしてくれません。