
移植完了

25年以上使っていた札幌の自宅の物置を取り替えることになった。
これまで、不具合が生じる度に自分で修理して使ってきたが、数年前から雨漏りがひどく、ドアもきちんと閉まらなくなり、とうとう今年の雪で屋根が凹んでしまった。
「このままだと来年の冬は越せそうもない」と訴え、ようやく大蔵省の許可が出た。
ところが、転んでもタダでは起きないのが大蔵大臣ことオニヨメで、「だったら、ついでに物置の前の藤の木を移植して」ときた。
5,6年以上放置していたため、蔓が想像以上に犬小屋の周りの金網と物置の壁や屋根に複雑に巻きつき、根も広く張っていた。
蔓でも根でもバチバチ切れば簡単だが、「できるだけ切らずに残せ」との厳命ゆえ、作業は困難を極め3時間以上かかった。
蔓は金網を切ることで無事取り出せたが、根は残念ながらかなり切らざるを得なかった。
こうして、玄関前に移植しパーゴラに巻きつけたが、無事根付くかどうか気がかりである。もし枯れでもしたら大変だ。「だから根を切らずに残せと言ったでしょう」と厳しく責められるに決まっている。
なお、今日の作業で私は腰の筋を痛め、姿勢を変えるだけでもピリピリ痛みが走っているが、オニヨメは労わりの言葉どころか、一言。
「日ごろ運動不足だからそうなる」
確かに、貴女に比べれば運動不足は明らかです。はい。