
しかし、問題は屋根に張ったビニールの効果の検証です。
..ヨメには、「張ったから落ちなかった」と言われましたが、私は「絶対落ちるはずだ」と思っていました。
なお、剥がれていたビニールは12月末時点で南東側の1枚だけでした。
その後、1月16日までニセコに滞在し、屋根に雪が30〜40センチ積もるたびに合計5回天井裏に通風して落としました。
その結果、屋根の上端の雪庇を切り落としたときは、2〜3時間で落下し始めました。ところが、試しに雪庇を切り落とさなかったときは、落ち始めるまで20時間以上かかりました。
屋根上端の雪庇さえ切り落としておけば、尾根に切れ目を入れたり、軒先の雪を落とさなくて2〜3時間で落下し始めた訳ですから、ビニールシートの効果はあったと確信しました。
では、どうして12月23日に行ったとき落ちていなかったのか?また、そのとき天井裏に通風してもなかなか落ちなかったのは何故か?
気のせいか、羊蹄山も暗い表情です

札幌に戻り、インターネットで気象データを調べたところ、その手がかりを見つけました。
それは、2005年12月の日最低気温が−11.3℃と、他の年に比べて顕著に低かったのです。因みに、2001年は−8.4℃、2002年は−9.0℃、2003年は−5.6℃、2004年はー6.0℃です。1944年以降の統計で二番目の低さです。
日最高気温は−1.3℃でした。ここ数年では低い方ですが他の年と顕著な違いはありませんでした。
ところが、11月末から12月上旬にかけて日最高気温がプラスの日が続いており、プラス3.8度になった日もありました。
このことから、2005年の12月は寒暖の差が大きい日がくり返されていたことが分かったのです。
つまり、「日中温度が上がって解けて移動した雪が、落ちないまま夜間の寒さで凍った。それをくり返すうちに、粘度の強い雪になり、あのように屋根にへばりついていた」と考えました。
なお、屋根の勾配が大きい近所のお宅は、いつもの年なら定住されていなくても自然に屋根の雪が雪が落ちていましたが、2005年の冬は、ほとんどのお宅がずっと屋根に積もったままでした。
美しい冬景色...ですが

アップで見ると

裏に回ると

どうやって行くの?

頑丈な家です

いつもは落ちるのに...

次回は、この年の雪の凄さを見せ付けられた写真をお届けします。
(続く)
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