その際『朝食を作っておいたから』と言ったので驚いた。
出かけるとき朝食を用意してくれたのは何年ぶりだろう?
一体どうしたんだ?
そうか、歯なしの私を気遣って作ってくれたんだ。
喜びに胸躍らせながら起きだすと、
ジャーン!
月見お粥

朝忙しいのに、歯がない私のためにこのように手間のかかる朝食を
作ってくれるとは・・・。
実際は、冷ご飯に水を加えて火にかけ、卵を落とすだけ。
感激!!
世間ではオニヨメと呼ばれているが、まだまだ人としての心が残っているということか。
お粥だけでは物足りないので、残っていた味噌汁の具を取り出し、
それを細かく切り、汁に戻して一緒に食べた。
こうすると歯がなくてもOK。
食後のデザートは皮ごとおろしたリンゴ。
なお、スーパーボンドで修理した古い義歯は、
装着後30分足らずで接着部分がはずれてしまった。
やはり水分があるとダメらしい。
ただ、二つに割れた義歯のうち、前歯を含む部分を装着すれば、
クシャおじさんから解放され、発語も楽になることが分かった。
残念ながら咀嚼は困難。特に汁物は不可。
夕焼け


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