
次の2枚の写真をご覧いただきたい。


美しい緑の中に褐色の葉を付けた木が点在している。
少しアップで見ると

どれもシラカンバ、ダケカンバなどの樺の木だ。
葉の数が異様に少ないし ひょっとしたら立ち枯れかも。
だとすると原因はなんだろう?
と考えていると 近所の複数の方から
「今年は毛虫が異常に発生し樺が皆やられている」と言う情報を得た。
そうか その毛虫にやられたのか・・・。と納得。
幸い我が家の白樺はまだやられていないが 被害に遭っているお宅に行ってみると
いた いた いた!


8〜10センチもある巨大な毛虫だ。
でも なぜ今夏異常発生したのか? どうして樺ばかり狙われるのか?
早速ネットで 「樺 、害虫」で検索したがヒットしない。
毛虫の図鑑で検索し ようやくそれらしい毛虫にたどりついた。
「クスサン(楠蚕)」と呼ばれる有名な?蛾の幼虫らしい。
ただ 彼らが好む木は楠、楢、栗、楓、梨などで樺は入っていない。
我団地の森には楢や楓があるのに なぜわざわざ樺を選んだのか?
不思議だ。
クスサンはハネを広げると9〜12センチもある大型の蛾で
時おり異常発生しニュースに取り上げられるとか。
なお 元気がない枯れ葉様のものは アップで見ると

どれもダランと垂れ下がっているし 葉とは思えない。
そうだ 思い出した。
次の写真(5月8日に写したシラカバのオシベ)と酷似している。

樺は春になると先にオシベとメシベが出て その後新芽が芽吹くので
クスサンに葉を食べられた樺が もう一度その過程をやり直しているらしい。
とすると この後また新しい葉が出てくるかもしれない。

応援(クリック)してくださいね。
欄外の『索引』は過去ログへの近道です。画像一覧もあります。ご利用ください。