

某家のある日の夕方
『早くモモの散歩に行きなさい。いつまでグズグズしているの?!』(奥様)
『申し訳ありません』(トシ)
『散歩から帰ったら直ぐ雪かきをしてちょうだい。ご近所は皆終わってるワよ』(奥様)
『それは業務命令でしょうか?』(トシ)
『もちろん。アンタ以外に誰がするの』(奥様)
『承知しました』(トシ)
『雪かきが終わったら忘れないで精米してちょうだい。じゃないとご飯が炊けないよ』(奥様)
『それも業務命令でしょうか?』(トシ)
『当たり前でしょう。言われなくてもしてちょうだい』(奥様)
『承知しました』(トシ)
某家のある日の夜
『ちょっとぉ。早く流しを片付けてちょうだい。いつまでほっておくの?!』(奥様)
『申し訳ありません』(トシ)
『流しが終わったら直ぐお風呂を洗ってちょうだい。今日はお仕事で疲れたんだから』(奥様)
『それは業務命令でしょうか』(トシ)
『当然よ。わざわざ聞くまでもないでしょう』(奥様)
『承知しました』(トシ)
『風呂を洗ったらゴミを作ってちょうだい。明日は燃やせるゴミの日だから』(奥様)
『それも業務命令でしょうか?』(トシ)
『もちろん。何度も同じことを言わせるんじゃないワよ』(奥様)
『承知しました』(トシ)
(つづく?)
家政婦のミタさんは微笑みと涙を残して去っていったが
家政夫トシは 未来永劫某家の奥様にひたすら従順にお仕えしなければならない。
『承知しました』と・・・。

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