

2018年7月4日、北辰病院の呼吸器科医師から
「肺から脳に転移していました。」と聞かされた瞬間
頭蓋骨をに穴をあける手術場面が脳裏に浮かび
それだけは嫌だなあ・・・これでもう終わりか・・・と考え、全身から力が抜ける感じだった。
すると医師が
「脳腫瘍でも、今は頭にメスを入れずに治療する方法があります。
ガンマナイフと呼ばれる定位的放射線治療で、
海道では唯一札幌の中村記念病院にその設備があります。」
と言ってくれたので一筋の光明を感じ、藁をもすがる思いで中村記念病院宛ての紹介状を書いてもらい
7月10日 同病院を訪れた。
すると、即入院翌日手術を告げられた。
ガンマナイフは頭部にヘルメットをしっかり固定しなければならない。
ヘルメットの螺子を数か所強く締め付けるため、局部麻酔をしているがかなり痛い。
治療時間は普通15分程度らしいが、私の場合大小6個の腫瘍があったため45分もかかった由。
放射線照射の際、麻酔はしないのでく意識はある。
事前に選択したクラシック音楽がイヤホーンから流れてくるが、時間が経つのがめちゃくちゃ遅く感じた。
治療が終わった後 医師から「無事終わりました。腫瘍は全部焼きましたよ。」と言われ翌日退院した。
当時の心境は・・・
7月7日
来年のテト休みに、夫婦でベトナムに行くことにした。
以前からホーチミンで働いている長男に何度も誘われていたし、今回次男から強く勧められ、その気になった。
もちろん健康の回復が前提だが、このところすっかり落ち込み暗くなっていた気持ちに一筋の光明が差した感じがした。やはり、病は治りたい、治るぞという前向きの気持ちがないと治るものも治らないと思う。ベトナム行きを目指して頑張るぞ!
まずはホーチミン、元気があればハノイにも行きたい。
来週あたりから始まる命がけのロードレースに、この気持ちを忘れず臨みたい。
7月10日
地上13階 の病室から札幌のシンボル藻岩山が見える。都会暮らしも悪くない。
7月11日
ガンマーナイフ無事終了。見える腫瘍は全部やっつけた。次も頑張るぞ!




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