
今月の初め、冬の間野菜などをストックしていたダンボール箱を片付けていると、
箱の底から、一部黒ずんだ淡紅色の大型球根が出てきた。
しまった!
何ヶ月か前に友人から頂いたユリ根の哀れな姿だ。
仕舞いこんだまますっかりすっかり忘れていた。
とても食べられそうもないし、捨てるしかない?
しかし、このまま捨てたら折角くれた人に申し訳ない。
『そうだ、ひょっとしたら芽が出るかもしれない』
と考え、ダメモトで塊のまま庭の片隅に植えてみた。すると、

芽が出てきたではないか!
一体どんな花が咲くのだろうか?
実は、十数年前、後志管内の真狩村を通ったとき、道路端に球根が転がっていたので、
それを拾って帰り庭に植えたことがある。
真狩村は日本一のユリ根の生産地だ。
拾った球根はユリ根用のユリに違いないと確信していた。
すると、翌年黄色い花が咲いたので、それ以来ユリ根用のユリの花は黄色だと思っていた。
ところが、あらためてユリ根用のユリについて調べて驚いた。
ユリ根用のユリは、オニユリ、コオニユリ、ヤマユリの3種類とある。
3種類とも花は黄色ではない。どうやら十数年間とんだ思い違いをしていたようだ。
このことをヨメに話すと、
『オニユリは大嫌い。オレンジの中に黒い点々が一杯あるので気持ちが悪いでしょう。
今年は仕方がないけど、来年は絶対植えないで!』
と言い渡された。
つまり、このユリは折角生き延びたのに今年限りの命になりそうだ。
自分自身がオニ○○と呼ばれているくせに、オニ仲間を毛嫌いするとは・・・。
やはり貴女はオニだ、と言われますぞ・・・。
何とか養子先を見つけないと・・・。
