
風呂場が見違えるようにキレイになったので 夕食後早速お湯を入れていた。
そのとき 珍しく長男が仕事から早く帰ってきて 夕食を済ませると
「風呂に入るかな。先に入っても良い?」と聞いてきた。
もちろん異論はない。
「どうぞ、どうぞ。我が家で唯一の働き手なのだから遠慮なく一番風呂にお入りください」(私)
「それもそうだね。じゃあ遠慮なく入らせてもらうか」(長男)
「元々我が家は 強い者から入るしきたりです」(私)
「でも 毎日 私を差し置いて堂々と一番風呂に入る人がいるよ」(長男)
「あのお方は特別です。雲の上の人だから」(私)
「そうか・・・」(長男)
「何せ ことある毎に『私は30数年間我慢してきた!』と仰せられますので
私は 一生その償いをしなければなりません」(私)
そのとき 傍で我々の会話を黙って聞いていたヨメが口を挟んできた。
「やっと気づいたか」と。
はい。左様でございます。残りの人生をあなた様への償いとして捧げるでありんす。
こうして我が家は今日も平和に過ぎていく・・・。

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