
朝、パソコンに向かっていると台所からオニヨメの声、「おにぎりいる?」
そうか、今日はオニヨメが円山コートに試合に行く日だ。おにぎりということは、ひょっとするとあのAランチ(筋子のおにぎり)かもしれない...。 筋子のおにぎりの姿と味を思い描きながら、大きい声で「いるよ!」と答えた。
しかし、残念ながらささやかな期待は見事にはずれてしまった。
明らかに昨晩の冷や飯で握ったとわかる、張りのないおにぎりがポツンとおいてあった。しかも、大皿の上にたった一個だけ...。念のため具を確認すると梅干オカカだった。
どうせオニヨメの言い草は決まっている。「私も同じだよ(作ってもらっただけ有り難いと思え。何か文句ある?)」....()内は私の勝手な推測。
もし、オニヨメのおにぎりが筋子だったらそれこそ問題だ。
食べ物の恨みは恐いぞ!
昼食への楽しみが半減し、すっかりテンションが下がってしまった。
とても、とうに還暦を過ぎた男が口にするようなことではないとは思う。が、この姿こそ、世間から「第二の人生を楽しんでいる」と言われている年金生活者の実像である。
どうか、この哀れな年寄りにお恵み(癒しのワンクリック)を...。なーんちゃって。
【関連する記事】