
ニセコ(とは言っても実際は倶知安町)は道内屈指の豪雪地帯です。そこに家を建てるのだから万全の雪対策が必要です。
測候所などのデータから、年間降雪量は平均12メートル、積雪も毎年2メートルに達することが分かりました。札幌の積雪は多い年でせいぜい1メートルなので、約2倍です。
@ 家の建設予定地が道路から約40メートル離れているので、その除雪を どうするか。
A 12メートルも降る雪を屋根からどうやって落とすか。
土地を買ったとき、「道路は管理会社が除雪する」としか聞いていませんでしたので、そこから家までの引き込み道路は自分でしなければならないと覚悟していました。
設計士と話し合い、「大型除雪機を買う。アーケードにする。橋を架ける。トンネルを掘る」などの妙案珍案が出ましたが、どれも明らかにコスト的に無理でした。
さあ困ったと思っていたとき、引き込み道路も直線部分(約30メートル)については管理会社がやってくれることが分かりホッとしました。
10メートルくらいなら、歩く道さえ確保すればいいので、人力で何とかなると思いました。
となると、残る課題は屋根の雪です。
設計図だと、屋根の勾配が100分の35しかありません。その勾配だと、どう考えても自然に落ちるとは思えませんでしたので、設計士に「その勾配で落ちますか?」と念を押しました。すると設計士が、「大丈夫落ちます。デザイン上これ以上勾配を大きくすることは無理です」と自信を持って答えたので渋々納得しました。
今から思えば、そのとき設計士の言葉を信じたことがその後の苦労の始まりでした。
また、積雪量が2メートルだから、土台は2メートルあれば十分と考えたのも重大な判断ミスでした。
積雪量は2メートルでも、屋根の雪が落ちるじゃありませんか。しかも、住むようになってから分かったことですが、我らが別荘区は測候所のある倶知安町内よりも標高が100メートル以上高い山の上です。降雪量が倶知安市街地よりも多いのです。私の計測では、積雪が測候所のデーターの1.3〜1.5倍です。
当然、2メートルの土台は埋まってしまいます。そこに屋根の雪が落ちるわけですから大変です。
(続く)
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